2010年 09月 21日
西丹沢 箱根屋沢 |
大山です。9月20日、塚田さん、他一名と西丹沢の箱根屋沢に行ってきました。
この沢は一年以上前から塚田さんが登りたいと言っていた沢で、今回ようやく計画実現となりました。
丹沢湖から箒沢方面に向かい、中川温泉を抜けたあたりから注意深く車を進めると「箱根橋」という小さい橋があり、ここに車を止めることができます。箱根屋沢は車道から直接入渓できるので、アプローチはゼロです。
最初は堰堤が3つほど続きますが、すべて鉄パイプで組んだ階段が付けられていて、容易に乗越すことができます。
F1は20m程度の樋状の滝で、下部左側に1箇所、上部右上に1箇所、それぞれハーケンが打ってあります。
F2は下部がコンクリートの石垣で、上部が滝になっていますが、上部壁の左は水流があり被っているので右の壁から登りました。右壁は3m程度でほぼ垂直ですが、ホールド、スタンスともしっかりしています。その後も結構な高さの滝が連続し、なかなか飽きさせません。
写真は12m幅広の滝です。下部は容易ですが、途中少し被っている箇所があります。
逆くの字滝を抜けると2段20m滝が現れ、その奥には核心であるF8も見えます。2段20m滝は下部滝左横を5mほど登ったところが取り付きのようですが、ここはつるつるのスラブで、水流方向にトラバースしなければなりません。このトラバースは取り付きから5mほど中間支点を取ることが出来ず恐怖との戦いです。実は、ここが一番難しかったかもしれませんが、塚田さんは見事にリードして抜けました。上部滝を抜けると、いよいよ箱根屋沢の看板ルートであるF8(15m)のアブミルートです。
F8は水流右側の壁にクラックがあり、ここにハーケンやボルトが連打されています。ハングしている訳ではないので、巻き込み動作は必要なく、いずれの箇所でもアブミの上に完全に立つことができますが、ハーケンやスリングには古いものもあるので要注意です。
その次のF9(10m)も人工で抜けますが、水流の真横を登るので、途中でもたもたしているとあっという間にずぶ濡れになります。
その後、CSがあるはずでしたが、流されたようで見当たりませんでした。
7m滝を二つ越えると水流が消え、ルンゼを右方向に登って行きます。足場の悪い草付きを泥だらけになりながら登ると、まもなく鹿除け柵沿いの尾根道に飛び出し終了となりました。
この道は登山道ではなく、山仕事用につけられた道のようでしたが、途中にロープの張られた明瞭な尾根道を下り、鹿よけの柵と「水源の森」の白い看板が現れたところで柵の左側に沿って更に下って行くと、終了点から約1時間程度で大滝沢の林道に出ることが出来ました。
かねてから計画していた箱根屋沢でしたが、一つ滝を越えるとすぐ次の滝が現れ、ロープをザックに仕舞う暇もなく、首にかけて次の滝に向かう、という具合で、期待していた通り登攀要素の高い沢でした。
西丹沢特有の、ところどころ花崗岩の磨かれた白い滝も美しく、今シーズン登った沢では間違いなく一番でした。
この沢は一年以上前から塚田さんが登りたいと言っていた沢で、今回ようやく計画実現となりました。
丹沢湖から箒沢方面に向かい、中川温泉を抜けたあたりから注意深く車を進めると「箱根橋」という小さい橋があり、ここに車を止めることができます。箱根屋沢は車道から直接入渓できるので、アプローチはゼロです。
最初は堰堤が3つほど続きますが、すべて鉄パイプで組んだ階段が付けられていて、容易に乗越すことができます。
F1は20m程度の樋状の滝で、下部左側に1箇所、上部右上に1箇所、それぞれハーケンが打ってあります。
F2は下部がコンクリートの石垣で、上部が滝になっていますが、上部壁の左は水流があり被っているので右の壁から登りました。右壁は3m程度でほぼ垂直ですが、ホールド、スタンスともしっかりしています。その後も結構な高さの滝が連続し、なかなか飽きさせません。
写真は12m幅広の滝です。下部は容易ですが、途中少し被っている箇所があります。
逆くの字滝を抜けると2段20m滝が現れ、その奥には核心であるF8も見えます。2段20m滝は下部滝左横を5mほど登ったところが取り付きのようですが、ここはつるつるのスラブで、水流方向にトラバースしなければなりません。このトラバースは取り付きから5mほど中間支点を取ることが出来ず恐怖との戦いです。実は、ここが一番難しかったかもしれませんが、塚田さんは見事にリードして抜けました。上部滝を抜けると、いよいよ箱根屋沢の看板ルートであるF8(15m)のアブミルートです。
F8は水流右側の壁にクラックがあり、ここにハーケンやボルトが連打されています。ハングしている訳ではないので、巻き込み動作は必要なく、いずれの箇所でもアブミの上に完全に立つことができますが、ハーケンやスリングには古いものもあるので要注意です。
その次のF9(10m)も人工で抜けますが、水流の真横を登るので、途中でもたもたしているとあっという間にずぶ濡れになります。
その後、CSがあるはずでしたが、流されたようで見当たりませんでした。
7m滝を二つ越えると水流が消え、ルンゼを右方向に登って行きます。足場の悪い草付きを泥だらけになりながら登ると、まもなく鹿除け柵沿いの尾根道に飛び出し終了となりました。
この道は登山道ではなく、山仕事用につけられた道のようでしたが、途中にロープの張られた明瞭な尾根道を下り、鹿よけの柵と「水源の森」の白い看板が現れたところで柵の左側に沿って更に下って行くと、終了点から約1時間程度で大滝沢の林道に出ることが出来ました。
かねてから計画していた箱根屋沢でしたが、一つ滝を越えるとすぐ次の滝が現れ、ロープをザックに仕舞う暇もなく、首にかけて次の滝に向かう、という具合で、期待していた通り登攀要素の高い沢でした。
西丹沢特有の、ところどころ花崗岩の磨かれた白い滝も美しく、今シーズン登った沢では間違いなく一番でした。
by nippontouhanclub
| 2010-09-21 21:30
| アルパインクライミング